ひとりごとですけども

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友情は化学反応

ぼくはとても朝が弱い。起こされてもなかなか起きられないし遅刻届とは親しかった。

それでも中学校高校に通っていたころ、毎朝学校に行くのが大好きだった。

友達のことが好きだったのはもちろん、約束していない、予想のできない毎日が楽しくてたまらなかった。

その頃は箸が転がれば笑い転げてしあわせに満たされていた。中身はさして重要ではなくて家に帰ると何を話したのか思い出せないこともあった。

卒業したときに、これからは約束した友達としか会えないという事実に気づいてショックを受けたほどだ。

 

今では友達とぼくとの友情は少し形を変えた。会話の内容にも目が向くようになったのだ。いまは友達とこころの中の話をすることが好きだ。

ぼくとは全く異なる視点と、物怖じせず共有してくれるところが大好きだ。

ときには二人のどちらも思いもしなかったところに落ち着いたり、何人もの友達の意見がぼくのなかで溶け合って混ざってちがうかたちになることもある。

ぼくには全く予想のできない新しい世界がぼくのなかに生まれる。かたちが変わってもなお友達との交流はぼくに化学反応をもたらすのだ。