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バディってすごい

バディはすごい。冒頭から語彙力が死んでしまったが、バディは本当にすごい。

古くから、世界中で、どんな年代の人もバディに夢中だ。

シャーロックホームズにはワトソンが欠かせないし、タカの横にはユージがいてくれないと困る。ズートピアだって、ニックがジュディとバディにならなかったら物語は始まらない。

バディはふたりの重なり合う部分と相反する部分があってこそ物語が生まれると思う。片方が死ぬほど欲しいものをもう片方ははいて捨てるほど享受していたり、今まで一生誰とも分かち合えなかったものを世界でたった二人共有できるようになったりするのがたまらない。

ぼくたちが人生においてそんなバディと出会えることはほとんど奇跡だといっていいだろう。だからこそ、奇跡を享受したバディを見るとどうしても惹かれてしまう。

愛し愛されることとはまた違う。渇望と嫉妬と、そして執着。親しみと友情と、幸せを願うきもち。汚い感情も、きれいな感情もぜんぶないまぜにして、二人だけの形を作り出す。ぼくは、どうしてもそのかたちに惹かれる。

バディに出会いたかった。この世界と孤独に向かい合うのではなく、たった一人の相棒と手に手をとりあって生きていたかった。そう思わずにはいられないのだろう。