うれしいちいさいおくりもの
プチギフトってすごく素敵だ。
それは言葉だったり、いつもは気に留めないようななにかかもしれない。とても特別なかたちで人の背中を押してくれるプチギフト。
電車で突然知らないおばあさんが服装をほめてくれたり。
仲のいい友人から届いたちいさな封筒の手紙だったり。
バスで隣に座った赤ちゃんがとってもなついてくれたり。
長く会っていなかった友人からぼくを恋しく思った連絡がきたり。
そういう些細なよろこびがぼくの人生をぱっと華やがせる。ぼくも誰かにとってそういう気持ちを生み出せる友人でありたい。
人の人生って、本当になかなか変化しないと思う。だからこそ人生を変えるようななにかに出会うと人は強烈な印象を受けるし、とても幸福なことだと喜ぶ。
そんな劇的ななにかじゃなくていい。ただその日一日くらい、すごくいいことがあったなという気持ちで過ごせるような。プチギフトとよぶにふさわしいなにかを大切な人に贈りたい。
人はしてもらったことは八割忘れて、したことは八割覚えているものらしい。これがたった二割なのかと疑うくらいぼくはいろんな人からいろんなかたちで愛を受け取っている。だからこそぼくもますます友人にプチギフトを贈りまくりたいのだ。
プチギフトを贈ることだってまた、ぼくにとっては楽しく贈り物のような時間なのだから。