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ものさし

ぼくには異性を見る目がない。見る目がないというか、ものさしがないのだ。

同性相手だと服装や持ち物、言い回しとか言動からだいたいの相性がわかる。

それは今までの交友関係から培った物差しが仕事しているからだろう。

でも異性相手となると一気になんの基準もなくなってしまうのだ。

友人と話す限り、過去の経験の積み重ねがこのものさしの形成に大きく影響していると思う。

ぼくには異性全般は自分とは違う異世界の人間に感じられるし、またその感情を隠すことも上手にできない。そのことでさらにぼくらの間には距離ができる。

今までの交友関係はぼくにとってとても大切で、居心地がよい。それを想うとますます努力の末獲得すべき異性との交遊の価値を疑ってしまう。

今はまだ結婚を強く意識していないことがぼくにそうさせるのだろうか。時間の経過がぼくを変え、ものさしを獲得しなければいけないきもちが生まれるのだろうか。

ぼくにはまだわからない。いまのところ、ものさしはまだ持っていない。それがすべてだ。