ひとりごとですけども

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ぼくと性別

ぼくのなかには、男の自分と女の自分がいると思う。とはいうものの、男も女もなく全部ぼくなんだけれども。

オレアナ」という舞台をご存知だろうか。この舞台は、見る人の視点によって全く異なる物語になると思う。

ぼくはこの舞台を見たとき、ずっと田中哲司に肩入れしていた。志田未来の態度に対して、「もっと強く主張しないとわからせられない」とか「実力を行使して出入り禁止にした方がいい」と思い続けた。

舞台を鑑賞したのち、一緒に見に行った人と感想を話していたら彼はずっと志田未来がかわいそうだな、と思っていたというのだ。ほう。

ぼくは仲のいい異性の友人から「同性のように話しやすい」と言われたり、同性の同期から「まるで異性のようで緊張する」といわれたりなにかと性別への認識を疑われる。

母はよくぼくとは異なる性別の子供がいる、と断定して話しかけられるらしい。ぼくは一人っ子なのでぼくの影響であることは間違いない。

こういう事態に遭遇すると、単一性の学校に通うとこういう風になるのかなと感じる。単一性のみが集まる学校では、性による区別が行われない。無意識化で男女を意識させられないことは、ぼくらの性意識を自由にする。ぼくは、男でもない、女でもない。ただぼくとして扱われるのだ。

皮肉にもその教育は、社会に放り出された後ぼくらを苦しめることも多い。それでもぼくは、自由なぼくでありたい。