ひとりごとですけども

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ぼくらのミュージックライフ

昨日の関ジャムを見ていて、人にはそれぞれ人生に流れる音楽があってそれは世代とか親とかいろんなものに影響されて独特のかたちになるのだと思った。

ぼくにも、そういう歌がたくさんある。どういう音楽と一緒に育ってきたかを聞くこと以上に無意識下のぼくを知る方法はないと思うくらいだ。

ぼくの母は、80年代の洋楽とユーミンが好きで、それをBGMにぼくを車でどこにでも連れて行ってくれた。大人になってからも、耳なじみのある音楽は自分の育ったころはやっていた曲ではなくて母の影響を感じる選曲だ。

小学生のころ、ぼくは初めて音楽で泣く人に出会った。親友の家でふたりで彼女が好きな音楽を聴いているとき、彼女がその物語に感動して泣いているのを見てひどく驚いたものだ。

幼稚園児だったころ生まれて初めて買ってもらったCDには、生まれて初めてヘビーローテーションした曲が入っていた。車のBGMをはじめて自分で希望して変えてもらったのを覚えている。

当時のぼくには、音楽は車のBGMとして聞くものだった。それが変わったのが中学二年生のとき。

修学旅行で校則を破ってウォークマンを持ち込んでいた友人がいた。ぼくは音楽を持ち歩けてずっと聞いていられるなんて、と衝撃を受けたのを覚えている。次の誕生日にはすぐにiPodを買ってもらって自分だけのプレイリストを持ち歩けるようになった。

高校生になると、ミュージカルドラマにはまって音楽をストーリーや感情移入の一部と認識するようになった。このころから初めて歌詞の世界と自分の思い出をシンクロさせて音楽を聴くようになったと思う。

大学生になって、ぼくはライブの楽しみ方を知った。ライブビューイングがいちばん性に合っているようにも思えるが、映像に残らないかもしれない現場の空気を感じていつも聞いている曲を実際に歌っているところを見るって面白い。

ぼくにとって音楽はずっと聞き続けるものなので、アップデートのスピードは速くない。でもぼくはそういう楽しみ方が自分には合っていると思う。

これからはどんな音楽と生きていくのか、ぼくは人の音楽人生にどうかかわっていくのか、考えるとおもしろくって楽しいものである。