ひとりごとですけども

ひとりごとをひとり呟く場所

ジャンプの連載の話ほど年代が特定されるものってない

中学生くらいのときに好きになったものって、一生身体の中に残っているような気がする。

中学生のぼくは、ジャンプでREBORNとかBLEACHとか銀魂とか、今なお新しいコンテンツを発信し続けている連載を読んでいた。

銀魂の連載もいよいよ終わると聞いて、中学生のころ毎週ジャンプを友達と回し読んでいたぼくにさよならするような気持ちになった。実際は、きっともう二度と戻らない青春として、ぼくのなかにずっと残っていくのだろう。

先日BLEACHで好きなキャラクターを聞けばだいたいその人がわかる、という旨のツイートを読んだがこれ以上ない共感を覚えた。

ぼくは、吉良イヅルのことがとても好きだ。彼の生い立ちに起因するであろうひん曲がった陰湿っぽい性格や、自分に自信がないけどプライドは高いから誰かに信奉してしまうと取り返しがつかなくて、職務ではなく信じている上司にだけ忠実なところも好きだ。こころのなかに残酷なほどなにも知らない冷徹な子供と、卑屈さですべて覆い隠してにたりと笑う情に厚い大人が共存しているところが好きだ。

イラスト集の発売に際して、キャラクターのイメージソングが公開された。吉良イヅルのために選ばれた歌は「あなたは海の底」これ以上イヅルにふさわしい歌などあるだろうか。しかも女性ボーカルの失恋ソングだ。じめっとしていて聞くだけで、ちょっとひいてしまう、あまりにもふさわしい曲だと笑ってしまった。

ぼくは、もう吉良イヅルのことで一喜一憂したりする中学生ではない。それでも、ぼくの中には確かに彼と、彼のことを思ってワクワクしたりハラハラしていたあの特別な時間があるのだ。