ひとりごとですけども

ひとりごとをひとり呟く場所

友達と遊んで、別れてひとりになるとしぬほど寂しくなるときがある。ぼくがまだ、なにか欠けている存在だからではないかと思うと、ただただ、むなしい。

友達といると、ぼくはなにもないと実感する。魅力的な部分もなく、楽しい話題も、やりたい目標の話もない。だからといって悩みの話で暗い空気にもしたくない。ぼくはかわいそうになってしまうくらい、なにもなければなにかを得ようと努力もしていない。

友達といるとき、ぼくは思い出話が多いらしい。ぼくといて楽しかった思い出を共有していないと、楽しいと思ってもらえない、友達でいつづけられないのではないかと不安なのだろうか。思い出を共有していない友人にも、ぼくはこんなに楽しい思い出に貢献した人間だと、楽しい思い出をつくれる人間だと、証明していたいのではないか。自分にはないもないから、友人に自分の価値を依存しているのではないか。なんてむなしい搾取だろうか。

さもしい気持ちを抱えた家路で、ふと友達の幸せを想うことがある。幸せな友達は、もうぼくとは会わないのではないだろうか。そうすれば、ぼくはもうこんな悩みに悩まされることはないのではないか。

でもきっと、そうして友人たちと会わなくなったぼくには、本当になにもなくなってしまう。そうなったぼくには、どんな人生がまっているのだろうか。