ひとりごとですけども

ひとりごとをひとり呟く場所

すくすく

ぼくの家には、ちいさなパキラがいる。

前に、初めて家にカランコエを迎えたときはうまく元気に保ってあげることができなかった。だからパキラは、会ったことはないながらにカランコエから数えて二代目ということになる。

このパキラはなんだか不思議で、ぼくに多くの知らないことを教えてくれる。初めて植物を育てているぼくが、植え替えに困って植え替えてくれる植木屋さんを求めてパキラ片手にさまよったり、したこともないことをたくさんしている。

面白いもので、パキラがどういう植物なのかもしらないまま迎えたにしては、いい塩梅に環境を整えられているらしい。まいにち葉っぱをゆるゆる伸ばして、広げて、のびのび日光浴をしている。

どうやら幹が太くなったり成長したりはしないらしく、幹には似合わないくらい多くの葉っぱを頭に抱えている。全部同じところから生えてきているのが面白い。

二カ月ほどテレビの横に根を張っているパキラを目に入れるたび、元気にすくすく育ってくれよ、と願わずにはいられない。