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一緒にごはんを

一緒にごはんを食べるって特別だと思う。

全然親しくない人と囲む席では驚くほど食欲がわかないし、友達とわいわい言いながら食べているといつもの何倍もおいしい食事になったりする。

もちろん日常生活においての一緒ごはんも特別だけど、映画で「一緒にごはんを食べる」描写はただの食事以上の意味を持つ。

例えばドライビング Miss デイジーや、ヘルプ~心がつなぐストーリー~といった映画では登場人物の立場や関係性の変化が表れている。

それまで対等に扱われなかった主人公がはじめてみんなと一緒の食卓を囲むシーンを見ると、涙がこぼれる。

食事といういつもどこでもだれもが行う日常行為を、映画で描くということで登場人物をより身近に感じられるようにもなるのだと思う。

そして、一緒に同じメニューを食べるのはもっと特別だと思う。

幼稚園も中学も高校もお弁当制だったからだろうか。たまに友達と早起きして食券を買いに行って、みんなで同じメニューをつつきながらおしゃべりするのが本当に楽しかった。

日本語には同じ釜の飯を食った、という言い回しがあるとおり同じご飯は距離を縮める。

いまでも鍋料理を食べに行ったり、大皿料理を分け合って食べているとうれしくなる。

友達に受け入れられているように、なにかを分かち合っているように感じるのだ。

長々と一緒ごはんの良さを書いたがぼくの今日のお夕飯は一人飯だった、南無。