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サスペンスとミステリー

ぼくはミステリーが好きだ。推理するのが楽しいというわけではない。だからサスペンスも同じくらい好きだ。

テレビでミステリーとかサスペンスドラマを放送しているとついつい見てしまう。

なかでも海外の全然有名じゃないシリーズのものを見つけると、とくにうれしい。配役によって犯人が察せるといったこともないし、なんの思い入れも先入観ももたないまま楽しむことができる。

十中八九殺人事件がメインとはいえ、小物に凝っていたり、舞台が海外だったり、ぼくの人生において絶対に遭遇できないことを体験するのがなにより面白い。

小説も一時期はミステリー作品ばかりを読んでいたけれども、推理合戦に興味がなく早々にその流れから離脱してしまった。

ぼくは犯人を推理するのが好きなのではない。なにも考えずにただその物語に浸るのが好きだ。頭までその世界に浸かって、最後には泣いたりするのはよいストレス発散になる。

警察の仕組みにも死因にも徐々に詳しくなると前にはわからなかった面白さに気づくこともできる。

たまに一日に何本も見ているとトリックや、豪邸のロケ地がかぶったりするのもとても面白い。業界の限界を感じて楽しくなるのだ。

まっすぐな好意ではないかもしれないけれど、ぼくはミステリーが好きだ。