プレイリストのはなしみたび
最近、また新しい音楽のインプットに関心が向いている。
今日はリハビリもかねて、最近のプレイリストのはなしを。
〇WHISTLE / BLACKPINK
遅ればせながらBLACKPINKを聞き始めた。最初に聞いた曲があまり好みではなかったことで敬遠してしまっていたのだが、ビジュアルとコンセプトが好きなので絶対に好きな曲があるはずと再び挑戦し発見。事務所の特徴でもある歌唱力とビジュアルの強さが媚びていなくて好き。
〇No Hay Nadie Más / Sebastián Yatra
アメリカや全世界規模に名前の挙がるスペイン人アーティストはどうしても情熱的でダンサブルなナンバーに移行しがち。スペイン国内ではやっている曲に限定して調べるとゆったりしていて少し陰のあるラブソングが聞けて好き。ミュージックビデオも孤独だけど光のある自然のなかでとられていて好き。
〇Get Naked / Coming Century
いよいよ不惑を迎えられるアラフォーアイドル三人の楽曲。アルバム全体が最高だったのはもちろん、この曲はアイドルというファンから選ばれ消費される立場でありつづけるこの人たちにしか出せない色気のある曲で好き。あれだけ踊れる人たちが踊らない曲を歌っているのも好き。
〇Hey Baby / J. J. Cale
大好きな映画の挿入歌。DVDのメニュー画面でずっと流れている曲なのでその印象が強い。映画のストーリーも相まって、だれがわかってくれなくても自分が幸せならいいやとぼくの世界をやさしく包み込んでくれる曲。肩の力を抜いてくれる曲。
〇I Know What You Did Last Summer / Shawn Mendes & Camila Cabello
勢いのある若手二人のデュエット。声を楽器のように使うイントロの掛け合いが好き。SNS世代の恋愛の歌は、言われてないけど知っていることを抱えている曲が多いように感じる。また十年ほど時間がたてば傾向が変わったりするのだろうか。
〇虹 / Aqua Timez
先日初めて生で演奏を聴く機会があった曲。演出もあいまって、とても思い出深く印象に残った。当時ドラマを見ていたわけではなかったがAqua Timezはぼくの学生時代にちょうど身の回りにあったバンドで解散してしまうのは感慨深い。これからもこの曲を聞けばあの日を思い出すのだろうな。
〇Feelings / Maroon5
違う曲目当てで借りたアルバムでぐっと心をつかんだ曲。彼の高い音の出し方とシャウトの仕方が好きなので、ずっと好きなパートが続いているような曲。音のかぶせ方、コーラスの入れ方が好き。
夏の夜なべにしてはいい文字数では。それでは今日はこの辺で。
でも救いはないね。
すばるくんの最後のテレビが終わった。一晩たってもぼくはまだ関ジャニ∞のすばるくんではないすばるくんを想像できない。まだこのきもちがなにか言葉にすらできないでいる。
先日関ジャニ∞のすばるくんについてのブログを書いたとき、多くの人がぼくの文章を読んでくれたことを知り、ぼくは岡田准一が結婚したときのことを思い出した。
昨年のクリスマス、岡田准一が結婚した。正直いろいろ思うところがあった。そのとき、ある人の描いた文章でぼくは、とても救われた。
どうしてぼくが傷ついたのか、なにがひっかかっていて祝福しきれなかったのか、丁寧に解きほぐしてくれるような文章だった。これからどういう姿勢でV6を応援するかの指針を決めるうえで、あのブログはとても大きな役割を担ってくれた。
あのとき、ぼくは自分のきもちを代弁してくれる文章に救いを求めインターネットをさまよっていた。でもわかっているのだ。日常生活は終わらないままに続くし、推しはぼくらの人生の一部だけど、推しの人生にぼくらはいない。
実際には救いなんてどこにもないにも関わらず、ぼくらは救いを求めてさまよう。たしかに救いはないんだけど、たまに痛みの共有がなにかを癒すときがある。
こういうことがあるから、ぼくは文章を書くことをやめられないし、文章を探し救いを求めることをやめられないでいる。
こころの支柱
変な言い方かもしれないけど、アイドルグループには支柱となる人がいると思う。
極端に言うと、その人がやめるっていったら終わってしまうんじゃないかと思わせる人。実力がどうとか、ファンが多いとかじゃなくて、メンバーにとって心のよりどころである人がいる。グループを応援するファンにとっても、この人が体現するものを見たい、叶えてほしいと思わせるような、精神的な核。
ぼくにとって、すばるくんはそういう人だった。ライブで見るすばるくんは、まさにアイドルとしての資質にあふれていた。カリスマ性がありすぎてなにをしてても目をはなせない。メンバーが話しているとき、黙っていても中心にいるその存在感。小さくて華奢な身体から響く爆発的な歌。ぼくにとって、すばるくんは本当にアイドルだった。
この文章を書きながらもう過去形ですばるくんのことを語ることになったことを再確認している。ぼくはヤスのファンだけど、昨日の動画でまさか6人の体制を見せられると思わなくてヤスの一大事なのに初めて見たときは何も頭に入ってこなかった。
だって、すばるくんのいない関ジャニ∞は誰を支柱にするんだ。こんな言い方したら六人のことを信用していないみたいで本当にいやだ。すばるくんの決断だって応援する方が気持ちよく過ごせるってわかってる。でも、だれがここまで支柱としてやって来たんだよ。これからは誰が心のささえになるんだよ、って言いたくなる。
すばるくんを真ん中に据えて右と左に並び立つよこひながだいすきだった。よこひなの両極のまんなかには常にすばるくんがいるって、それは永遠につづくって信じてた。
どんなにすべったときでもすばるくんだけは絶対に味方してくれるから平気なマルちゃんと、マルの持っているものだけがずっとほしいのに手に入らないりょうちゃんの不器用な愛情表現がだいすきだった。
自分がリズムを支えるドラムなのにすばるくんの背中を見て支えられている大倉と、ただひとりすばるくんに魅了されないまますばるくんを音楽的に絶対の信頼を寄せているヤスがだいすきだった。
7人にしか見せてもらえない、たくさんの瞬間が大好きだった。7人の関ジャニ∞が、大好きだった。
これから6人の関ジャニ∞だって、ぼくらにこれまでと同じようにたくさん素晴らしくて予想外で楽しくてかっこいいものを見せてくれるだろう。でも、ぼくにとっての関ジャニ∞という価値観がすばるくんだったことはずっと変わらない。関ジャニ∞らしい、が変化するということにぼくはまだ、少し怖さを感じている。
将来のぼく、どうかこの記事を読んで笑ってくれ。そんな心配は必要ないっていってくれ。ぼくはまだ、彼らの支柱を見つけられていない。
兵役
ついに、ぼくの人生においてはじめて、推しが兵役に行く。
ぼくの推しは、とても頑張り屋さんで、口下手で、自分に厳しい、仲間のことが大好きな、素敵なひとだ。
彼がデビューしてからずっと、ぼくらに届けてくれるダンスや歌がだいすきだ。
ほかのメンバーが好きな人も可愛がってくれる、彼の愛される弟気質がだいすきだ。
難しいパートでも安心してみていられる彼の努力が与える信頼がだいすきだ。
彼は自分に厳しすぎるから、不安を抱えてしまう時笑い飛ばしてくれる兄に出会ってくれて本当にうれしい。
ぼくは、初めて推しを兵役に送り出す。絶対に危険なところに行ってほしくないし、嫌な思いをしてほしくない。
無事に僕らの待っているステージに帰ってきてほしいし、兄に抱きしめられて幸せそうに笑ってほしい。
先日最後のコンサートで、彼は兵役にいく兄のために泣いていた。ぼくはそれまで韓国に生まれたということは兵役に対してのとらえ方がぼくとは違うのではないか、と漠然と思っていたので少し驚いた。
兄が先に兵役に行って、不安をなくしてくれたから彼はいま兵役に行くことにいたのだという。不安だったのか、君もぼくとおなじように不安に感じているのか。
ぼくは、まだ君を笑顔では送り出せない。一刻でも早く帰ってきてほしい。君の不安を払しょくできない応援しかできなくてごめん。でも、ぼくは君のことを応援しているんだ。
一面だけの応援
先日、TOKIOの山口くんが退社した。今でも信じられないし、何が起きたんだろうと思う。被害者の女の子がいる事実を考えると悲しくなるし、未だテレビにでている他のメンバーを見れないでいる。
ぼくは、この事件を受けて自分の好きなアイドルは本当に彼らの一部にすぎないと改めて意識した。
世界で一番大切な人たちといるとき、人間はいちばん輝くし魅力的だと思う。ぼくらは、アイドルがグループで活動しているなかでその姿を見せてもらっている。
でも人間は根本的に、相手によって態度が変わる。長く応援すればするほど、彼らのより多くの面を見たと思いその事実を忘れる。
初めてニュースで山口くんのしたことを聞いたとき、ぼくの頭の中にいる山口くんとあまりにずれていすぎてよくわからなかった。山口くんがメンバーという世界で一番大切な人たちといるときしか見ていなかったから。
山口くんは、いつも頼り甲斐のあるまさに兄貴だった。嵐、そしてV6を中心に90年代ジャニーズを応援してきたぼくにとって、山口くんは平家派であり長い下積みを男子校みたいにみんなで楽しんできた、みんなと苦労をわかちあうアイドルだった。
リーダーに頼りにされて、大工だったかと疑うような活躍をしている山口くんを見るのが好きだった。嵐から松にい、松にいと慕われている松岡くんが、「あにぃ!」と山口くんを呼ぶのを見るのが大好きだった。山口くんに大丈夫って言われると安心する、と太一くんが言っているのを聞いて心がほくほくした。長瀬くんの天然発言を、ネタにするんじゃなくて微笑んで受け止めているところを見るのが大好きだった。
山口くんに帰ってきてほしいのか、ぼくにはわからない。ぼくはTOKIOをずっと応援してきたファンじゃないから。
ぼくの大好きな人たちの仲間が、ぼくには許せないことをしたことがとても悲しい。ぼくの知らなかった一面が、誰かを攻撃するような一面だったことがとても悲しい。
ぼくの好きなアイドルだって、そういう人なのかもしれない。それでも、ぼくはいまはまだぼくの応援しているアイドルを、嫌いにはなれない。ぼくの一部となっている彼らを、完全に切り捨てて考えることができない。
アイドルを応援するって、こういうことなんだな。
プレイリストのはなしふたたび
一昨日K-popのはなしをしてからなんとなくまたK-popを聞いている。
ぼくはおよそ七年くらい前のK-pop全盛期時代にいちばんK-popを聞いていたので、最近の曲には明るくない。でも七年たってもいつまでも聞いている曲も、最近知ったいつまでも聞けそうな曲もある。
今日はよく聞くK-popをまとめてみることにする。
まだ日本ではアイドル文化は男性のもので女性アイドルには引退がつきものだったなかで全員がプロの成人アイドルはとても印象的だった。セクシーな洋服を着たいから着ている強くて歌えるお姉さん集団。
〇Electricity / 2PM
韓国の小室哲哉ことJYPプロデュースのグループ。人柄採用というだけあって歌もダンスも苦手なメンバーがいるなかでダンスミュージックのノリの良さはピカイチ。巻き込む力を持っている曲。
〇I'm A Loner / CNBLUE
アイドルではなくバンド。一瞬で空気を変える転調や空白の作り方が音楽で生きてきた人たちらしくて好き。
〇4 walls / f(x)
MVのループしていく雰囲気や、巻き戻しの効果が曲と連動していて好き。曲と歌だけで魅せられる技術力を感じる曲。
〇Love in the ice / 東方神起
アカペラにつよい五人ならではのきれいな曲。向かい合って手をつないで、語り掛けるような静かでメッセージ性のある曲。
〇Touchdown / Twice
ライブのオープニングというかんじ、リズム感のいい曲。掛け声を想定した部分がアイドル曲らしくて好き。カウントダウンが歌詞に組み込まれているのも面白い。
〇UP & DOWN / SHINee
この曲を聞くとSHINeeの踊っているところが頭に浮かぶ。ひとつずつずれる振りやシンクロ率の高さが五人にしかない魅力。
〇LOOK / Red Velvet
加工された音と不思議な音階の雰囲気が好きな曲。ダンスに注力しているグループらしくメリハリのあるリズムがお似合い。音が広がっていくようなハモリも新鮮。
〇WOW / 2PM
お祭り騒ぎの始まり!という曲。日本での活動が長くなって日本語が板についた彼らにしか歌えない歌詞だと思う。日本語で好きでいられる珍しい曲。
〇Run Devil Run / 少女時代
原曲提供のKe$haが好きなのでもちろん好き。女性アイドルが男を責める歌詞は韓国特有な気がする。
〇Haru Haru / BIGBANG
BIGBANGの曲のなかでは異色の一曲だと思う。MVを見ると感動で泣いてしまう。ちょっとヤンチャで友情に厚い男の子たちの恋の歌ってなかなかないと思う。
〇Feels Good / SUPER JUNIOR
リズム拍がぴったり歌詞とあっていて好き。これもオープニング曲らしいかも。個人が歌い上げて全員のパートは少な目の曲なのでメンバー一人一人の声が聴けてよい。
〇Gashina / ソンミ
Wonder GirlsとしてK-popをけん引してきたソンミのソロ曲。アイドルというより歌手としての側面がつよいと思う。言葉遊び的な歌詞が耳に楽しくて好き。
〇Dilemma / INFINITE
これも日本語できいている曲。歌詞は確かに恋愛的に女性に媚びているんだけどリズムの力強さと声質でそこまで感じさせないのがいいところ。メンバーが多いのでハモリの重なり方が多くて面白い。
韓国にいる韓流アイドルがすき
ぼくはアイドル全般に目がない。
もちろん韓国のアイドルにも応援している子がいる。
でもそれは、彼らが韓国で活動している間のはなしだ。
韓国で活動している彼らは、純粋にアイドル道を邁進する子たちだ。でも、日本での活動には国や会社の意向がより反映されることになる。
韓国のアイドルが日本でデビューすると、誰に媚びてるんだか本当にわからない恋愛絶対主義の歌を出す。韓国で活動している雰囲気を見て好きなったものは、たいてい見られない。
彼らの楽しそうに過ごす韓国での姿を見て応援しているあいだ、ぼくらの間に壁はない。日本に来てくれるようになって物理的距離が縮まることが、壁を作る。
先日、もうすぐ日本デビューするアイドルのライブへ行ってきた。韓国で応援している姿を見ているあいだ、ぼくは本当に彼女たちが好きだった。アルバムは全曲きいてお気に入りの曲をヘビーローテーションしていた。彼女たちのドキュメンタリーを楽しみにして日々を過ごしていた。
それでも、ぼくはライブを楽しみ切れなかった。頭のどこかで、彼女たちは日本で活動したかったのかとか日本語の歌詞の媚び方がどうにも気になってしまったのだ。
いっそ、日本でしか人気のない韓流アイドルになってほしい。売り出し方は絶対合わないだろうけど、心の底から応援して楽しんでいたい。
ぼくの心が狭いのかな。