ひとりごとですけども

ひとりごとをひとり呟く場所

自分が思う自分の価値って、いくつもの面がある。

ぼくにとって、友人としてのぼくや、自分のことが好きかという自己肯定感は高いと思う。しかし、社会に生きる人間としての自己肯定感はぼくのなかにはない。

就職活動をしていた時、家を出る用意をしながらずっと嫌だなと感じていた。ぼくが働きたいわけでも、ぼくに金を出して雇うような価値があるわけでもないのに、なにを至極当然のように準備しているんだと思うとどんどんこころが重く感じられた。

ぼくは父親と折り合いが悪く、社会で働いた経験の少ない専業主婦の母と二人で過ごす時間が長かった。母に育まれた人間としての自己肯定感は、友人であることや自分自身を気に入っているという意味でぼくのなかに確かに存在している。

だからこそぼくはずっと、自分の自己肯定感は高いと思っていた。自分のことが好きで、友人としての自分にも愛着があった。

友人と会っている間、一人でいる時間、ぼくはぼくのことが好きでいられる。